生姜の成分

(1)辛味・生薬成分

生姜成分の化学分子構造

【ギンゲロール】

[6]-Gingerol ) C17H26O4
日本薬局方では[6]‐ギンゲロール という名称。
生薬(漢方薬)のショウキョウ(生姜)・ショウキョウ末(生姜末)の主要成分。加熱すると酸化してしまい、ショーガオール、ジンゲロンなどに変化します。
新鮮な生姜に多く含まれる成分です。シオダ食品はこの化学変化を進行させないために、原料生姜を酢漬けの状態で冷蔵保管しています。

【ショウガオール】

[6]-Shogaol ) C17H24O3
日本薬局方では[6]‐ショーガオールという名称。
生薬(漢方薬)のショウキョウ(生姜)、ショウキョウ末(生姜末)の成分。ジンゲロールを加熱して得られる辛味成分です。舌先に感じる鋭い辛さが特徴。
体を温める効果はジンゲロールよりも優れていると言われます。新鮮な生姜にはほとんど存在しません。

*調理例
野菜炒めに、粉末生姜(小さじ山盛り1杯=1g)又は、おろし生姜大さじ山盛り1杯を加える。
・爽やかな辛さと香りをご希望の方→さっとかき混ぜて、盛り付けてください。
・ポカポカ効果の生薬成分重視の方→さらに強火で3分加熱するとショーガオールが増えます(辛味アップ)

【ジンゲロン】

Zingerone C11H14O3
ジンゲロールを加熱して得られる辛味成分。
水には溶けない物質なので、アルコールで希釈します。
加熱乾燥した生姜(生姜茶など)に含まれ、新鮮な生姜よりも長時間加熱した生姜に多く含まれます。

(2) 精油・香り

唐辛子になくて、生姜にある物。それは爽やかな「香り」です。
新鮮な生姜には、柑橘系の香り成分が含まれています。

生姜成分の化学分子構造

【シトラール】

Citral C10H16O
エッセンシャルオイル(精油)成分
レモン臭、さわやかな香りです。
①ゲラニアールgeranial(E体=trans体)
②ネラールneral(Z体=cis体)異性体を合せて指す呼称

【ゲラニオール】

Geraniol C10H18O 
無色又は黄色の液体・バラに似た芳香香水の原料。
ゼラニウム油の主成分で、生姜の香りの一部。

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