生姜選び |
まず、生姜の品種を決めましょう。生姜には色々な品種があります。 *がり・紅生姜にするなら「大生姜」 育てやすいのは「大身生姜(印度生姜)」 ブランド志向の人には「八郎」がお勧め(寒さに弱いので、栽培期間が短くなります) *味噌をつけて食べるなら「小生姜」 育てやすいのは「三州」(味が良く悪条件にも強い品種) 目立ちたい人には赤い色が特徴の「金時」がお勧め。 水はけの良い土なら栽培は難しくありません。
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土選び |
生姜は水はけの悪い土では育ちません。1カ月程度は育っても「根ぐされ(根茎腐敗病)」になって枯れてしまいます。 黒土や水田跡地等、雨が降った後に水たまりができる畑は生姜栽培には不向きです。水はけが良くて、手で掘れる柔らかい土が理想です。 また、連作障害がありますので、前年、生姜を栽培した土は土壌殺菌が必要です。 「野菜用の土」を購入してプランター栽培をお勧めします。
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植え付け2週間前(pH調整) |
生姜は酸性の土を嫌います。日本は雨が多いので、何年も放置すると畑やプランターの土のpHが6以下になってしまいます。 畑にかき殻などの「有機石灰」又は「苦土石灰」を、1平方メートル当たり100g~150gまき、 pHを6~7(7が中性なので弱酸性)にします。 可能ならば、1平方メートル当たり80L程度の大量の熱湯で土壌殺菌も実施します。 深さ20cmくらいまでよく耕しておきます。
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植え付け1週間前(元肥) |
1平方メートル当たり、堆肥3kg(または3L)と有機肥料150~200g(骨粉入りがおすすめ・化成肥料の場合は100g)をまいて 土とよく混ぜておきます(土が「元肥入」の場合、この作業は不要です)
*ポイント 「水はけ(根の呼吸)」を考えると「牛ふん堆肥」よりも、腐葉土の方が良いです。くわを使うと作業が楽ですが、2平方メートル程度なら移植コテでも30分位で作業できます。無肥料でも生姜は育ちますが収穫量が違います。
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畝を立てる(ビニールマルチ) |
土ができたら畝を立てます。幅60~80cm、高さ10cm程の大きさが目安です。 ビニールマルチ(黒)をかける場合はここでかけます。
*ポイント マルチのメリットは雑草が生えにくい事と、雨が降った時に生姜の葉に土が跳ねるのを防ぎます。マルチをする時は最初に穴を開けておいた方が安全です。 マルチの幅は畝幅+30~40cmの物がよいでしょう。
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種生姜の準備 |
種生姜はホームセンターなどで販売しています。 ※関東地方の場合、4月~5月頃まで 購入した種生姜は13℃以上の場所で保管してください。10℃以下になると種生姜が腐り、20℃以上の場所だと芽がでます。
「三州」など小生姜の場合 40~60gに分割、「大身生姜」など大生姜は40~120gに分割して、切り口を2~3日乾かしておきます。切り口に草木灰を付けるのも良いそうです。
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種生姜の保管 |
種生姜は20℃以上の場所で芽出をしておくと、植付け後の生育が早まります(条件が良ければ、1週間程度で芽が出ます) 種生姜を2週間以上長期保管する場合は、乾燥防止の為に土を入れて保管します。 植付け時期は、最高気温が20℃以上で安定してからです。最低気温が10度以下だと腐ってしまいます。 冬物のジャケットや、暖房器具を使っているうちはまだ早いです。(遅霜注意)
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植え付け |
畝に深さ10cmほどの溝を掘ります。 種生姜を畝に対して縦向きになるように、小生姜は20~30cm間隔で並べ、大生姜は芽を上に向けて30~60cm間隔で並べます。その後、厚さ5~6cmの土をかぶせます。 落ち葉堆肥が可能なら「堆肥マルチ」。植え付けが終わった土の上に3cm以上かぶせます。表面の落ち葉堆肥が乾燥して雑草が生えにくくなります。また、雨で跳ね上がった土が、葉に付く事も防げます(土に付着した雑菌からの病気の予防)
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追肥・土寄せ |
本葉が2~3枚出たら、有機肥料を1平方メートル当たり50~100gまきます(化成肥料の場合、1平方メートル当たり30~50g)。 ※ビニールマルチをしている場合は剥がして下さい 1ヵ月後に2回目の追肥を施し土寄せを行います。3回目の追肥を施す場合は、8月中旬までにまき終えるようにします。 *土寄せ…根基に3~4cm盛り上げること(日光に当たって生姜が緑色になる事を防止します)
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乾燥防止・水やり |
生姜は乾燥に弱い野菜です。1回目の土寄せをしたら、暑くなる7~8月頃までに敷きわらをします。わらが無い場合は、紙マルチや薄い段ボールを敷くのも効果的です。
1週間以上雨が降らない場合は水やりをしましょう。週に1回、1平方メートル当たり20L程度。水の温度が上昇してお湯が湧いてしまうのは禁物です。朝夕の気温の低い時間に作業してください。 毎日やる必要はありません。土に湿気があれば大丈夫。
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葉生姜収穫 |
生姜は夏~秋まで収穫が楽しめるのが特徴です。 7~8月頃になると、葉生姜として利用できます。 まだ、小ぶりなので株全体ではなく1~2本かき取って収穫してください。 種生姜を傷つけないように、丁寧に取って下さい。
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生姜収穫 |
9月になると、徐々に葉の色が変化してきます。ある程度、黄色くなったら収穫の合図です。根元から引き抜けば終わりです。 種生姜もハーブ用途であれば利用できます。 ※霜が降りる前には、必ず収穫して下さい(10℃以下になると根茎が腐ってきます)
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